アラブ世界を旅する方たちへ

アラブとはこのブログでも何度もお伝えしていますが、新しくブログを訪問して下さる方もおられると思いますし、さかのぼって読んでいただくのは大変かと思いますので、あえてまた書かせていただきます。アラブの国民性について。
アラブ世界を旅するすべての方たちへ:

アラブはサービス精神が旺盛で、助けになりたいと思っていますが、発想も文化も思考パターンも日本人とは違います。

「これくらい言わないでも分かってくれるはず」と、相手に期待を一切しないで頂きたい。ご旅行中のご希望やご要望は、ハッキリ・しっかりとお伝えください。

中には、「日本人が手配しているのだから、提携先のドライバーたちも日本人の気持ちを分かってくれているはず」と感じられる方がおられるようですが、思い違いです。私は日本人ですが、ヨルダン人に日本人の言葉や表情に出ない気持ちを汲み取れ、とは言えません。言ったところで彼らの理解を超えています。

ところで、これは日本人同士でも同じではないでしょうか? 人は一人ひとり違います。相手に自分の希望を伝えることは、私たち日本人同士で付き合うときも自然にしていることです。

ドライバーに希望を一切伝えず、心の中で不満を募らせるパターンに、ドライバーも戸惑いますし、私としても対応のしようがありません。

アラブは自分がいいと思ったことは相手にとってもいいはずだ、という思考パターンで物事を提案してきます。「えーっ、本当はこうしたいのに」と思ったら必ず伝えてください。伝えても希望が聞き届けられなかった時にはクレームを出していただいても構いません。でも何も伝えず、ドライバーに気持ちをくみ取ることを一方的に期待して、その期待が裏切られたとき(99%裏切られますが)に後から「実はこうだった」「あの時はこうしてほしかった」などといわれても…「どうしてその時にひとこと言っていただけなかったのでしょうか…?」ということになります。

取引先の旅行会社からもドライバーに口を酸っぱくして伝えてもらっていることがあります。とにかくお客様の要望を優先するように。日本人の思考パターンはどだい理解できないのだから、お客様の希望・要望にはすべて従うように、というものです。では、お客様からの希望・要望がない場合はどうでしょうか? 彼らとしては自分がいいと思う方法で物事を進めるしかありません。

ご旅行中に疑問などがございましたら、お電話いただけると助かります。どんな小さなことでもお知らせいただきますと、対処のしようがあるかと思います。先日お電話いただいたお客様は、とある死海グッズを買いたいと思っておられたのに、ドライバーとしてはそのブランドではなくもっと質がいいものを紹介したいと思ったようで、結局別の死海ブランドをやむなく購入してしまわれる結果になりました。

こうした点もお知らせいただくと、ドライバーに私のほうから話をつけることができるので、ドライバーにとっても良いことだと思います。お電話いただけて感謝しています。このお客様の場合は、別の死海グッズをすでに購入された後だったのでどうすることもできず申し訳なかったのですが、それでも心の中ですっきりしないままご帰国いただくような上記のパターンよりは、良かったのではないかと思っています。

ぜひアラブ世界をご旅行の際は、YES/NO をしっかりお伝えくださいますよう、重ねて重ねて、重ねて、お願いいたします。


足跡夏のヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.com/

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中東を旅するツアーコーディネータ。ヨルダン・レバノンに7年間滞在後、現在はトルコ在住。アラブ世界で泣いたり、笑ったり…異なる文化と言語に囲まれて奮闘する中東での生活をレポートします。地元密着の情報もどんどんアップしていきます。