アサド大統領は本当にそこまで ”strategically stupid” なのか?

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シリアで化学兵器が使われたというニュースを受けて、アメリカがシリアを「正義のために」攻撃したりなど…不穏な動きになっています。もちろんアサド政権はこれは自分たちの仕業ではない、と声明を出しています。アサド大統領の仕業だという意見が多数を占める中、アサド大統領であるはずがない、という意見も出ています。ある記事からの一部抜粋。
Many have questioned why Assad would be so strategically stupid as to order a chemical weapons attack and incite the wrath of the world given that he is closer than ever to winning the war against ISIS and jihadist rebels.
Just five days before the attack, U.S. Secretary of State Rex Tillerson said, “The longer-term status of President Assad will be decided by the Syrian people,” implying a definite shift in U.S. foreign policy away from regime change in Syria.
Why would Assad put such assurances in jeopardy by launching a horrific chemical attack, allowing establishment news outlets like CNN to once against use children as props to push for yet another massive war in the Middle East?

時間の関係で翻訳は省きますが、要約すると…「ISIS 掃討作戦が佳境を迎えている今、アサド大統領がわざわざ国際社会を敵に回すようなことをするはずがない」。つまり、アサド大統領はそこまで「strategically stupid」ではない、ということです。

「strategically stupid」…直訳すると「戦略的にバカ?」うーーん。。。日本語的におかしいですね。「意図的に愚か」…こちらの方がしっくりくるか。アサド大統領はそこまで「意図的に愚か」ではないということですね。

さて政治の世界は神と本人のみぞ知る世界。私達には真実は分かりません。ただし…アサド大統領がそこまで「意図的に愚か」しい行動を取るとは考えられないというのも事実。シリアでの情報が工作されているというのはこれまでも何度も見聞きしてきたことです。反政府派が情報を工作しているということはもちろんあり得ます。

大多数のアラブたちの意見…「アメリカとロシアは戦争をしたいんだけど、場所がなかった。でもシリア内戦への介入という名目で、シリアという国土を使ってアメリカとロシアが戦える」。

でもシリア内戦ももう6年。亡くなっていくのは無力な子供たちや女性・老人たち。シリアに家族を残して各国に散っているアラブたちの不安は尽きることがありません。誰が誰に対して戦っているかなんてもうどうでもいいから、祖国を返してほしい、というのがシリア人たちの心の叫びでしょう。


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中東を旅するツアーコーディネータ。ヨルダン・レバノンに7年間滞在後、現在はトルコ在住。アラブ世界で泣いたり、笑ったり…異なる文化と言語に囲まれて奮闘する中東での生活をレポートします。地元密着の情報もどんどんアップしていきます。