地球の魅力を丸ごと味わう! 稀有な保護区

 

ヨルダンは実は隠れたトレッキングの名所が散在する「トレッキング王国」…なーーーんてことは、日本ではほとんど知られていない事実。でもヨーロッパ圏などのツーリストは、トレッキング目的でヨルダンに足を運んだりするんです。トレッキング目的のリピーターも多いです。そんなトレッキング王国ヨルダン! トレッキングを楽しめる代表的な観光地が、このダーナ保護区です。

 

 

ダーナは季節によって表情を色々変えます。。春のダーナ保護区は、まさにおとぎ話のようなお花の風景。いつもはゴツゴツとした岩肌も緑に覆われています。ダーナは黄色いお花で埋め尽くされ、春のむせかえる匂いに足取りも軽くなります。

 

 

春を過ぎて夏に向かう頃には、ダーナはすっかり乾燥しきった岩山の世界になります。

 

 

 

冬にはダーナ保護区の場所によっては雪が降ることも。このダーナはヨルダン最大の保護区で、広さは320平方キロにも及びます。ですから、ダーナ保護区といっても寒さが厳しいエリアと比較的緩いエリアとがあります。

 

このダーナでお楽しみいただけるのは、絶滅危惧種にも指定されているような希少な野生動物との出会いやバードウォッチングなど。さらに忘れてはならないのが、ダーナの壮大かつ雄大な自然!! 自然を満喫するウォーキングコースがたくさんあります。

 

さてヨルダンでは、ヨーロッパ圏のツーリストのニーズに応えてトレッキングに力を入れる旅行会社も少しずつですが増えています。私の取引先はいち早くトレッキングをプログラムに組み込んでいる、ヨルダンでも数少ない旅行会社の一つ。ヨルダンといえば遺跡、というイメージがかなり固定していますが、ヨルダンの魅力は遺跡だけではありません。自然がお好きな方なら、ぜひこうした保護区でのトレッキングをコースに組み入れていただきたいと思います。石と岩と砂漠…というヨルダンのイメージを覆すような息をのむ風景が眼前に広がると思いますよ!

 

ダーナには合計で3か所 宿泊場所があります。お勧めは、Dana Guest House というヨルダン王立自然保護協会が所有するゲストハウス。このゲストハウスはダーナ村にあり、ホテルからの眺めが最高!! 切り立つ崖の際 (きわ) に建てられており、岩山を染めて落ちて行く太陽を眺めることができます。

 

 

Dana Guest House を拠点として幾つかのトレッキングコースがあります。私たちが挑戦したのは ”Wadi Dana”  という6時間のウォーキングコース。スタート地点のDana Guest House は海抜1200メートルの位置にあり、このトレイルの最終地点は海抜325メートルのところにあります。ですから Wadi Dana Trail では、最初の1時間でぐんぐんと山道を降りて行く格好になります。時々ズルッと滑りつつ…2回ほどは尻もちをつくほど足を取られました。

 

1時間ほど急な岩道をおりますと、後は平たんな道をひたすら歩きます。「Wadi Dana Trail」という名前が付けられたこのコースですが、”Wadi”とはアラビア語で”谷”という意味。その名の通り、岩山に囲まれた谷を突き進んでゆきます。かつてこの谷には水がごうごうと流れていたのでしょう、谷間には今でも緑が豊かに茂っています。今では水はすっかり枯れていますが、それでも地下には水源があるのだと思います、ダーナの他の場所と比べても緑が多い。まわりがゴツゴツした岩山で、気候も極度に乾燥しているこの地域。谷間に沿って生える緑が何ともいえずミスマッチです。

 

そして、ダーナと言えば…! やはり! 遠くに見える青い物体は…?

 

 

青トカゲです!

 

私たちがゆっくり近づいても微動だにしません。頭をシッカリと高く上げて、周りを見据えています。その貫禄はまさに「King of Dana」(ダーナの王様)。振り返って見送ってくれました。しかし、きれいですね~。目の覚めるような青です。

 

 

このトレイルのゴールは、ダーナ保護区に3つある宿泊施設のうちの一つ、「Faynan Eco Lodge」(フェイナン・エコ・ロッジ)です。Faynan はダーナ・ゲスト・ハウスより約900メートルほど低い位置にあるため、気温は高め。冬場の宿泊に適しています。

 

トレイルを終えると、Dana Guest House まではベドウィンの運転する車で戻ります。1時間半ほどガタガタと揺れながら、戻ります。このピックアップの車は1台当たり50JD。何だかもったいない気もしますが、もと来た道を歩いて帰るわけにはいきません (クタクタのヘトヘトです) ので、しぶしぶ支払いまして、一路 Dana Guest House へ!!

 

ぺトラなどの陰に隠れてなかなか注目されることがないダーナ保護区ですが、様々な魅力に満ちています。日本からのお客様は駆け足での観光が多いかと思いますが、1泊延泊してダーナの魅力に触れてみられるのも良いですよ!