ムジブ保護区は死海のリゾートエリアから車で30分ほど南下した場所にあります。ここにある宿泊施設のシャレーは死海のキワに建てられており、目の前に広がるのは死海‼ 死海‼ 死海‼
私の業務にはお客様のアテンドも含まれます。アテンド中の楽しみは、ホテルの視察をかねてあちこちのホテルに泊まること。今回その中でも楽しみにしていたステイは、ムジブ保護区のシャレー。ムジブのシャレーには何度も泊まったことがありますが、シャレーが改装されてから泊まるのは初めて。以前はトイレとシャワーが共有で外にあったのですが、改装後は各部屋についています。これで以前よりもっと泊まりやすくなりました。
この日、ムジブに着いたのは18時半ごろ。夕日が対岸のイスラエル側に落ちていきます。この日は死海には入れず。死海はイスラエルとの軍事境界線になっているために、夕日が落ちてしまうと入ることができません。死海には明日の早朝に入ることに。日が昇ればいつでも入れます。
死海は海面下390メートルに位置しています。このムジブは、世界で一番低い場所にある保護区。有害な紫外線も届きませんので、死海では思う存分太陽の光を浴びることができます。
この日は暗くなると同時に風がびゅうびゅうと吹き荒れました。ムジブは風の通り道となっているので、夏でも夕方になると風が強くなることがあります。ま、ムジブでは夜に何もすることがありませんので、風が吹き荒れてもあまり影響はありません。私もこの日は、ムジブのレセプションで仕事をした後に早々に眠りにつきました(ムジブでは各シャレーにはインターネットがなく、レセプションと食堂がある共有スペースでのみ使うことができます)。
さて翌朝の死海‼ この日は頑張って5時半ごろに起きます。朝早いので、死海の色がまだ少しくすんでいます。
各シャレーからは死海に降りるための階段が整備されています。以前はこの階段が途中で崩れていたりしたのですが、今ではしっかり整備されています。
お客様にはいつも、死海にはビーチサンダルをお持ちくださいとご案内しているにもかかわらず、自分が忘れてきた…! 死海のビーチは石がごろごろしていて裸足では痛くて歩けません。イテテ、イテテと声をあげながら何とか死海に入ります。ただこの日は死海の波が高くて、どどーーんと押し寄せてくる。この波が目に入ったら大変!塩分濃度が高すぎて、目に入ったら激痛です。 しかも波の勢いが強くて、浮こうとしてもすぐに岸辺に打ち上げられてしまう。浮遊体験はあきらめて、美容のために死海の水の中にしばらくつかることにしました。
このムジブは、本当は私のようにバタバタとした滞在ではもったいなーい。でもこの日はお客様とイスラエル入りする予定になっていますので、朝早めの出発です。9時ごろになると太陽が上がり、死海の色もきれいなブルーになります。
↑ムジブではシャレーがこのように建てられています。各シャレーは少しずつ離れているので、プライバシーが守られ、ビーチが混み合うこともありません。以前は宿泊客でなくてもムジブのビーチを利用できたのですが、今は宿泊客だけに限られています。こんな風に死海でプライベートな空間が楽しめるのは、ヨルダンでもイスラエルでもこのムジブだけ!この隠れ家的シャレーは本当にお勧めですよ。
ムジブにはプールもスパもありません。ただただ死海を眺める…でもこのムジブから見る死海が一番きれい。リゾートホテルのビーチや公共のビーチは茶色く濁っていますし、人が多くて何となく落ち着きません。このムジブの死海を経験してしまうと、他のビーチには行けません(笑)。
スパがなくても、死海の水につかっているだけで美容効果は抜群です。 死海を独り占めするこの贅沢な空間を味わってみたいと思われる方は、ぜひぜひムジブにご宿泊くださいね。死海は海面下390メートルに位置しています。このムジブは、世界で一番低い場所にある保護区。皆様も、ここで最高の休暇をぜひお過ごしくださいませ。
なお写真にあるハンモックは現在では撤去されていて、ありません。悪しからず。
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