イラン

イラン北部に位置するイランの首都テヘラン。人口は1300万人を超えるといわれています。道路の渋滞など大都市に特有の問題はありますが、イラン人はとても優しくて穏やかな国民。道を尋ねれば必ず立ち止まって助けてくれる。地下鉄には女性専用車両もあり、快適に移動できます。美味しいレストランが点在しているのも首都ならでは。18世紀に建設されたゴレスターン宮殿はじっくり半日はかけてご観光いただきたいもの。規模はそれほど大きくありませんが、国立博物館や国立宝石博物館は一見の価値あり。Milad Tower や Azadi Tower に登ってテヘランの街並みを一望してみたいものです。

ユネスコに登録されている世界遺産フィーン庭園が有名ですが、カシャーンの街には historical houses と呼ばれる18、9世紀に建てられた美しい邸宅がたくさん残っています。Borujerdi House は息を飲む美しさ。Tabatabaee-ha House や Abasian House などもぜひ覗いてみてください。優美で繊細な美しさにしばし圧倒されるはずです。

イランで最も美しい村と称されるアブヤーネ村。家々がピンクがかった赤土で作られていることから別名「赤い村」と呼ばれるこの小さな村は、キャルキャス山の麓にあります。カシャーンとイスファハーンの間に位置しています。若者たちはテヘランへ仕事や学業のために出てしまうので、現在はお年寄りが多く暮らすこの村。イランの昔ながらの村の雰囲気をお楽しみください。

16世紀に栄えたイラン中央の美しい都市。政治・文化・交通の拠点として重要な役割を果たしたこの都市は当時、「イスファハーンは世界の半分」と呼ばれるほど繁栄していたそうです。現在でもその街の美しさから「イランの真珠」と称されることもあるようです。世界遺産に登録されているイマーム広場では、地元のイラン人が思い思いにくつろいでいます。ここでのお買い物も楽しいひと時。

ヤズドは古の過去にタイムスリップできる異空間。30分も走れば砂漠に出ることができる砂漠の街でもあります。土色の街並みからは想像できないのですが、家々の扉を開けると、オアシスのような美しい中庭があるペルシャ式の邸宅が待ち構えます。迷路のような旧市街で非日常を味わってみてください。

周りをザクロス山脈に囲まれたイラン南部の都市シーラーズ。ペルシャ帝国の創設者キュロス大王にゆかりのあるペルセポリス遺跡への拠点となる街です。世界遺産に登録されたペルセポリス遺跡は圧巻。1日かけてじっくり回りたい遺跡です。シーラーズ市内には、別名「ピンク・モスク」として知られる有名なマスジェデ・ナスィーロル・モスクがあります。朝の太陽が登るとともにモスクの中では光の共演が荘厳な雰囲気を醸し出します。シーラーズはまた、14世紀の詩人 Hafiz Shirazi を生み出した街でもあり、「詩人と薔薇の街」という別名で呼ばれることもあります。春のエラム庭園では実際にバラが咲き乱れます。