牧歌的で可愛らしいアジュルン保護区 (ヨルダン)

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ヨルダン=砂漠というイメージが定着していますが、実はヨルダン北部は肥沃な土地で知られており、ザクロを始めとする様々な果物の産地。そして緑がとても豊かです。南部の砂漠だけを廻ってお帰りになるツーリストの方も多いと思いますが、せっかくならヨルダン北部にも足を延ばしていただきたいもの。

 

ヨルダン北部の観光地の代表格といえば…ジェラシュ! このジェラシュがツアーに含まれるケースも多いかと思います。そしてウンムカイスもヨルダン北部の代表的な観光地。そんなメジャーな北部の観光地の陰に隠れているのが、アジュルーンです。アジュルーンは、ウンムカイスとジェラシュのちょうど真ん中の辺りに位置していますので、もし1日時間を取っていただけるなら、ウンムカイス→アジュルン→ジェラシュというように、北部の3つの観光地を回っていただけます。

 

アジュルンには何があるのかといいますと、一番有名なのはアジュルン城。これはイスラムの時代のお城で、十字軍の時代のお城であるカラック城やショーバック城とは年代が少し異なります。アジュルンといえば、このお城にだけ行くか、お城を横目で見ながら通り過ぎるというケースが多いかもしれません。

 

が、私が皆様にお勧めしたいのは、アジュルン保護区の方です! この保護区はヨルダン王立自然保護協会によって保護区指定されているもので、ダーナ保護区やムジブ保護区と同じ扱いです。春のアジュルン保護区は野草の天国! ヨルダンには日本と同じように冬があり、冬の間は雪も雨も降ります。冬の間に水分をたっぷり含んだ地面。春になるとお花が咲き誇ります。春のヨルダンはみずみずしくて、とーーってもお勧めの観光シーズン。アジュルンは高地にあるので、冬の間は雪がかなり積もる地域でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

このアジュルーン保護区には、幾つかのトレイルがあります。トレイルの長さは1時間強のものから6時間のものまで様々。一押しのトレイルは「The Soap House Trail」で、片道6時間ほどのコースです。出発地点はアジュルーン保護区のビジターセンター。終着地点は、The Soap House (石鹸の家) 。この石鹸の家では、ヨルダンオリジナルのブランドの石鹸が作られています。

 

The Soap House Trailは山と山の間を縫うようにして進むトレイルで、行きは右手にワディ (谷間) を見ながら進んでいきます。この谷には花々が咲き乱れ、白い岩や積み上げられた石垣の間に緑の低木がポコポコと突き出ています。何とも牧歌的な、ヨーロッパをも思わせる雰囲気。とても可愛らしいトレイルです。

 

 

 

 

 

ゴツゴツとした岩山がそそり立ついわば男性的なダーナ保護区の風景とは全く違い、アジュルン保護区ではメルヘンチックで繊細な風景が楽しめます。どちらの保護区もお勧め。どちらもヨルダンの多様性の一面だからです。

 

 

小花たちが咲き乱れる中をお散歩できるのがアジュルン保護区。マイナスイオンが多そう! これこそヨルダンの姿なり。砂漠というイメージとは程遠いかと思いますが、ヨルダン北部にはこんな風に緑がとても多いのです。

ヨルダン観光、いつにしようかな~と迷っておられる方がおられましたら、春の季節はお勧め! 4月の前半以降5月までは、こんな風な風景を楽しんでいただけますよ。夏になると灼熱の太陽にやられて草花はしおれてしまいます。それでも常緑樹が目を楽しませてくれるヨルダン北部。ぜひ皆様のツアーの行程にお含めくださいね。

 

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