イランには優美で繊細で美しいデザインのモスクがたくさんあります。またモザイクガラスを駆使したキラキラ光るきらびやかなモスクや霊廟(れいびょう)もたくさん。そんな美しいものがいっぱいのイランで、他のモスクを押さえて人気一番に輝くモスクがあります。このモスクを見ずしてイランを制したとは言えない…。イラン観光には必ず含まれるこのモスク。その名も ”ナスィール・モルク・モスク”。別名「ピンクモスク」とも呼ばれるモスクです。このモスクが一番輝く朝の時間の写真をどうぞ。
モスクの窓に施されたステンドグラスを通して朝日がモスク内に差し込みます。ステンドグラスの色が敷き詰められたペルシャ絨毯に反射し、光と色の息を呑むような共演が見られるのがこのモスク。別名「ピンクモスク」として親しまれるのも理解できます。この共演を見ることができるのは、朝の光が差し込む午前中だけ。イランの街中で外国人を見かけることはそんなに多くありませんが、このモスクに来るとたくさんのツーリストがこの優美なデザインと光の共演をカメラに収めようと待ち構えています。
朝日が差し込むモスク内はまばゆいほどで、目を開けているのが大変です。とても幻想的で美しい光景。ツーリストはたくさんいますが、モスク内は静まり返っていて、カメラのシャッター音だけが時折響き渡ります。
モスク内に朝の光が差し込むときにステンドグラスを通って入る光がモスク内をピンク色に染めあげます。このピンクがかったモスクは「ピンクモスク」として知られています。朝日が差し込むモスク内は「万華鏡のよう」とも称されますが、実際は万華鏡よりももっと華やかなイメージ。
このモスクは、イランのカージャール時代に建てられたものです。1876年に建設が始まって、完成は1888年。外観はそれほど特別なものではありません。
このモスクの外壁に施されたモザイクは凝っていてキレイですが、イランで数々の優美なモザイクを見た後はこのモスクのモザイクが特段素晴らしいとは思えなくなっています…。が、一歩中に入ると、ピンク色に染めあげられたモスク内の美しさに息を呑みます。
そしてあまり注目されることがないかもしれませんが、このモスク内の天井もかなり凝っていて美しいのです。
このモスクに来られたら、天井もしっかり見上げて吸い込まれるような優美さと光の共演をぜひ味わってみてくださいね。
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