遺跡内で美しさと気品の点でひときわ際立つのが西暦2世紀に建てられたケルスス図書館。この遺跡の写真をどこかで見たことがあるという方もおられるかもしれません。

この図書館には 12000 以上の巻物が保管されていたようで、古代世界で最も規模の大きい図書館の一つでした。この図書館のファサードには、4つの彫刻像が設置されています。ちょっと分かりにくいのですが、下の写真の矢印の部分です。

彫像は、ケルススのようなローマの執政官に求められた代表的な特質であるソフィア(知恵)・アレテー(徳)・エンノイア(専心)・エピステーメー(知識または理解) を表わしていました。実はエフェソス遺跡にあるこの彫刻はレプリカです。本物はウイーンのエフェソス博物館で見ることができます。下の写真は、オーストリアの博物館にある4つの彫像のうちの2つ。