カッパドキアの大地に眠る地下都市を探検! (トルコ)

カッパドキアといえば、奇石群がぼこぼこと突き出た異次元の世界。こんな景色が有名です。

その上をふわふわと飛ぶ気球に乗れば、そこはもうファンタジーの世界。気球乗り体験については、このホームページの別の記事にもアップしています。https://picturesque-jordan.com/turkey-cappadocia/hot-balloon-rides/

でもカッパドキアの見どころは地上にボコボコ突き出た奇石群だけではない! なんとカッパドキアには地下に深ーーーーく掘られた「地下都市」なるものも存在するのです。

今回私たちが訪れたのは「デリンクユ」と呼ばれる地下都市。この地下都市は最大規模ではありませんが、深さ的には一番深いといわれています。なんと地下に8階、85メートルも深く掘られています。下の写真は、そのデリンクユ地下都市の断面図。

上の断面図は、とあるサイトからお借りしました→(ココ) 見学可能なのは黄色の部分。

まだすべてが発掘されているわけではないようですが、考古学者たちは、デリンクユ地下都市は全て発掘されると地下18階ほどになるのでは、と見積もっているとか…。実はカッパドキアの大地にはこうした地下都市がいくつも眠っているようです。

デリンクユ地下都市は地下奥深くまで外からの新鮮な空気が入るようにきちんと換気用の穴が掘られていて、最大で2万人を収容できたらしい。

家畜を飼うための厩舎(キゅうしゃ)もあります。つまりここは敵からの襲撃の際に家畜もつれて避難するようなシェルターとしての役目を果たしていた時期もあったようです。

とはいえ、このデリンクユを誰がどんな目的で最初に建設したのかということについては、いろいろな意見があるようです。岩を掘っているために年代を突き止めるのは難しいようで、始まりはヒッタイト人の時代にまでさかのぼるともいわれています。いずれにしても、この地下都市は何世紀にも渡って多くの民族によって占領されてきました。

デリンクユは、何度も拡張を重ねており、ローマ時代のクリスチャンへの迫害を逃れるために使われた時期もあれば(西暦2-3世紀)、イスラム教が支配した時代に迫害を逃れたクリスチャンたちの隠れ家としても使われた時期もあったようです(西暦8-10世紀ごろ)。

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デリンクユ地下都市に入ると、とてもひんやりします。夏の暑さなんてなんのその。冬場はさぞ寒かったのだろうと思ってしまいますが、実は地下の石の家は温かかったのかも。トンネルはとても低く作られている部分もあり、腰をかがめて移動する必要があります。昔の人は小人並みに小さかったのか…はたまた彼らも腰をかがめて移動していたのか。。。

いずれにしてもこの地下都市は、人々の恒久的な住居であったわけではないようです。非常時に逃げ込む場所、それでもそれなりに長い期間暮らすることができるように家としてのすべての機能を備えてはいたようです。キッチンあり、家畜小屋あり、臨時の墓地あり、教会あり、しかも学校まであったようです。

とても不思議。いったん中に入るといったい自分が何階にいるのか、どの場所にいるのか感覚がすっかり狂ってしまいます。しかしこんな大都市を掘りぬいた人たちはすごいですね。現代の技術者(エンジニア)よりずっと能力があったのかも…だってすごい設計ですよね。地上のビルのように全体像が見えるわけではないのに…。

上からも下からも楽しめるカッパドキア観光! カッパドキアに来られたら地下都市のご見学もお忘れなく! 興味深いご体験になること間違いなしですよ。

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